†エレミア祈∴Imitatione Christi∴†さんの日記

(Web全体に公開)

2008年
01月10日
18:56

戦争と平和をつなぐ鐘

どういう訳かうちの教会には聖櫃がありません。
司祭さまに欲しいですねと申し上げると非常に高価な物なので本当はなくてはならない物なのですがなかなか購入出来ないとのことです。
それでなんでないんでしょう、と聞くと不明だそうです。
うちの教会は築80年の上田舎のことなのでおそらく建築したとき予算の関係で後世に託したのかもしれません。
「ねえ司祭さま、これが小説なら戦争で供出されたなんてこともあるでしょうね」
すると司祭さまはぼくを教会の垣根のところにぼくを連れて行き何かを捜しているようでしたが、

「ほら、あそこから手摺があったそうなんだ、あれが供出されたんだ」
まあ、確かに痕跡はありましたが、垣根があるからいらないように見えました。

「それでね、この手摺は戦争が終わってからその分の鉄は返されたんだ、だいぶ少ないけどね」
「だって返されたって仕方ないじゃないと思うんですけど」
すると司祭さまはぼくをふたたび教会敷地内に招き入れて

「あれだよ」

とミサの始まりを告げる小さな鐘を指差しました。
「あれは、弾丸を溶かして作ったものなんだ、戦争から平和へとつなぐ鐘というわけだね」

そうして司祭さまはその古ぼけた鐘を感慨深そうに見つめていました。

今日も鐘はミサのはじまりを告げる。

神よ、み使いのお告げによって、
御子が人となられたことを知ったわたしたちが、
キリストの受難と十字架を通して
復活の栄光に達することができるよう、
恵みを注いで下さい。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン†

コメント

2008年
01月10日
20:50

すばらしい☆

すばらしい・・。。です。

そして、こんなことも思いました。
私たちは歴史の中でも生きていますね。。

2008年
01月12日
12:49

そう言って頂けるとぼくも嬉しいです(*^_^*)

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